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現在、3度目となるラテンアメリカ(中南米)の旅?というかブラブラと現実逃避しております。

映画「Sin Nombre / 闇の列車、光の旅」を見ました。

      2012/04/28

闇の列車、光の旅

以前に見に行きたい映画として紹介しました「Sin Nombre / 闇の列車、光の旅」を見てきました。ストーリーは公式サイトに書かれているものから想像した通りの流れでしたが、見終わったときには考えさせられるというか重いというか、自分にとってはとても心に響くというか届くというか、そんな作品でした。※ネタバレあるのでこれから見ようと考えている人は読まないで下さい。


公式サイトのストーリを読んだ時に感じていたことですが邦題があまりピンとこない、邦題からだと不法入国という違法行為を同情心から美化してしまう恐れを感じます。移民問題等にあまり関心の無い人が多いここ日本では。原題は「名無し」という意味で、無理に邦題をつける必要があるのか?と思います。スペイン語なので英語で「No Name」とかでもいいのではないか。

見る前にマラ・サルバトルーチャというギャングについての知識が少しでもあるのとまったく無いのとで、もしかしたら受ける印象も違うかもしれない、自分の場合はこの映画の存在を知った時にマラ・サルバトルーチャについてwikiなどを読んだりしたし、それからBBCのWEBサイトの方でもエル・サルバドルだったと思いますがマラ・サルバトルーチャに入る前のリンチの模様が動画になっていてたのでそれも見たので、映画で行われていた彼らの行動は現実にあるモノとより感じました。なので、カスペルが最後撃たれて殺されてしまうのも納得といったら変だけど2人仲良く国境渡られて終わったら、「世の中そんなに甘くねぇよ」って思っていたと思う。

なぜ、つらい想いをしてまで、アメリカに不法入国しようとするのか?
なぜ、13秒のリンチを受けてまでマラに入ろうとするのか?
なぜ、入ることが認められた後に血だらけで笑顔になれるのか?
答えはとてもシンプルなものなんだろうけど・・・

自分が持っている価値観と彼らが持っている価値観の違いなのか、見終わったときの自分の状態をうまく言葉にはできないけど普通ではなかったと思う、劇場を出て36線沿いを歩いてたんだけど何か違う景色に見えた。本当ならこの映画のあとにシアターキノで上映しているアカデミー賞外国映画賞を受賞したアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密 / El secreto de sus ojos」を見るつもりだったのだけどそのような状態だったのでもう見ても入ってこないと思ったので今日は見ませんでした。

ラテンアメリカにあんまり興味を持っていなくて「ちょっと見てみるべ」ぐらいの人たちなら「メキシコ怖くて行きたくねぇ」っては思うな確実に。

もちろんこの映画は全編スペイン語でして、なので聞きながらわかる部分や字幕に出ていない発言部分とか一応理解できるものもあって字幕を読むというよりは見る感じで映画を見れたので映像に集中する割合が英語の映画よりも多くてうれしかった。

あと、スペイン語の話だと2人称単数は一般的にはTúですが中南米(メキシコは使わない聞いていたのですが)ではTúよりもvosを使ったりします。この映画では主人公のサイラや父親(設定ホンジュラス人)なんかはvosで話をしていました。vosはvosで独自の動詞の活用が存在しているので、スペインのスペイン語しか勉強していないとわからない部分があると思います。
冒頭、不法入国の旅に父親がサイラを誘う時に
Vení con nosotros.と言っています。「私達についてきなさい」ってぐらいの意味ですかね、ちなみに命令形です。TúならVen con nosotros.なのでスペインのスペイン語しか知らない人は「えっ!」って思うかもしれないですね。自分はvosだよぉぉぉとニヤついてました。

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