メキシコシティにはベジャスアルテスという歴史のある劇場があります。ベジャスアルテスという地下鉄の駅もあるくらいで、メキシコシテシィで有名なラテンタワービルとは交差点を挟んで向かいにあるのでメキシコシティを観光したことある人なら知ってると思います、ベジャスアルテスという名は知らなくて見たことはあると思います。その劇場ベジャスアルテスで毎週水曜の夜と日曜の午前と夜に「Ballet folklórico de México」というバレエの公演が行われているのでそちらを見てきました、そんなおはなしです。
Ballet folklórico de Méxicoとは
バジェットゥ・フォルクロリコ・デ・メヒコとはメキシコの地方や時代の民族舞踊の衣装や踊りを取り入れた、おそらくここメキシコシティでしか見ることができないバレエです。音楽もクラシックというよりはメキシコの民族音楽を使っているかんじで、舞台でもマリアッチ(楽団)が生で演奏してそれに合わせて色々な踊りを見せてくれるものです。
この「Ballet folklórico de México」の歴史は古く50年以上続いています。1952年にアマリア・エルナンデスさんという元バレエダンサーでバレエの教師や振付師をしていた女性が、自身のバレエ教室(会社)を設立したことからはじまり、メキシコダンスアカデミーの一画を借りて8人の生徒さんとスタートしたみたいです。「メキシコの現代バレエ」と名を打って新たなというかメキシコオリジナルのバレエの振り付けを彼女は模索し始めました。その試みでメキシコの地方の民族舞踊を取り入れアレンジしたダンスが、テレビなどに取り扱われるようになって今日に至っているようです。
ちなみに今年2017年はアマリア・エルナンデスさんの生誕100周年らしいです。Ballet folklórico de MéxicoのWEBサイト http://www.balletfolkloricodemexico.com.mx/
チケットは前売りで買いました。
自分は公演日前、前売りチケットを買いました。もしかしたら当日券も買えると思います。自分が行った時期は毎週水曜日の20:30と日曜日の9:30と20:30に行われていました。自分はベジャスアルテスに買いに行ったのですがネットでも買えそうです。チケットは1,000ペソ(6,200円くらい)、800ペソ(4,960円くらい)、300ペソ(1,860円くらい)でした(時期で値段変わるのかな?あとは純粋に値上げなどはあると思います)。おそらくきちんとチケット窓口で話をすれば、各チケットの座席位置がわかったり指定できたりすると思うのですが、自分が買ったチケットは一番安い300ペソで座席指定とかできるのか聞こうとする前に発券されちゃいました。
いざ公演当日
宿からは歩いて15分から20分くらいで着くので朝の9時に宿を出ました(宿はペンションアミーゴです)。ベジャスアルテスに着くとすでに列ができていてたくさんの人が並んでいたり、日曜の朝公演だったので当日券を求めてチケット窓口に並んでる人がいました。
劇場内に入る前にチケットを係員に見せて座席がどこかを教えてもらうのですが、俺の番でチケットを見せると係員のご婦人が「一人?ちょっとこっち来て」と1階席のフロアーに連れて行かれて「100ペソ追加で払ったらこの席に座れるよ」と言ってくれた、そして「あなたの席はあそこの奥だよ」と指した先は4階席。座席表を見ていなかったのではっきりは分からないけどおそらく800ペソの席。「まじっすか!?はい、払います」と即決。ほかにも4階席のお客はいたはずなのに、結局その対応をしたのは俺と欧米人のカップル一組。。。超ラッキーでした。
公演時間は約2時間。以前に行った人の話だと途中休憩を挟んでいたようですが、自分が行った公演では幕は一度降りたので二部構成なんだろうけど休憩時間はなかったです。また他の人はパンフレットみたいなものを持っていたけど俺は貰わずというかどこで貰えるのか知らずに劇場内に入ってしまったので演目はわかりません。
1演目は15分くらいだったかな。各地の民族衣装を着て踊っていました。音楽は先にも書いたようにマリアッチの生演奏で、途中マリアッチのみの演奏時間もあって、ギター、ベース、バイオリン、ハープといった楽器を演奏して各ソロも演奏したり。
バレエって俺みたいな人間には合わないジャンルだと思っていたけど、このバレエ・フォルクロリコ・デ・メヒコはとても楽しめた。一部の最終演目ではダンサーがフロアーに降りてきて自分の目の前で踊ったりもしていた、4階席ならそういった体験も出来なかっただろう。