アメリカ合衆国へ旅行するときには、事前にESTA(エスタ)の申請をしなればなりません。
実はアメリカの空港で飛行機を乗り換える(トランジット)だけでもESTA(エスタ)は必要です!
中南米を旅行するときにはアメリカ経由の飛行機に乗ることが多いと思います。
そういった時でもESTA(エスタ)の申請が必要になりますので忘れずにしてくださいね。
もしESTA(エスタ)の申請をしていなかったら、搭乗拒否や入国拒否になるので旅行ができなくなってしまいます。
ここではESTA(エスタ)の申請が必要な人や申請の方法(画像付き)を紹介していきます。
ESTA(エスタ)は個人申請のほかに代行申請も可能です。高額な代行手数料を請求するESTA(エスタ)申請の代行業者のサイトが多くあるので注意してください。
ESTA(エスタ)の申請が必要な人
ESTA(エスタ)とは、アメリカ合衆国へ90日以内のビザなしの旅行をする時に申請しなければならない「電子渡航認証システム」です。
目的地がアメリカ合衆国でなくても、アメリカ国内の空港で飛行機の乗り換え(トランジット)だけでもESTA(エスタ)申請は必要です。
たとえば
日本発ロサンゼルス経由メキシコ行きの便
日本発アトランタ経由ペルー行きの便

日本人(日本国籍を有する人)の場合、アメリカ合衆国の何らかのビザを持っていない人はESTA(エスタ)の申請をほぼ全員がしなければなりません。


ただ、例外もあったりします。
グアムや北マリアナ諸島への旅行ではESTA(エスタ)の申請は必要ないです
グアムや北マリアナ諸島へ45日以下の旅行の場合はESTA(エスタ)の申請は必要ありません。
北マリアナ諸島といってもわかりずらいですが、サイパン(サイパン島)は北マリアナ諸島のひとつの島です。
それ以外の条件の場合はESTA(エスタ)の申請が必要になるので注意してください。
注意ポイント
ESTA(エスタ)の申請が必要になる条件
45日以上になる場合
グアムや北マリアナ諸島からほかのアメリカ合衆国の都市へ引き続き旅行する場合(グアムからハワイやアメリカ本土へ旅行する場合)

イランなどへ行ったことがある人はESTA(エスタ)の申請が否認されます
2011年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリアまたはイエメンに旅行したことがある人はESTA(エスタ)を申請しても否認されます(許可されません)。


イランなどを旅行していてESTA(エスタ)が否認される場合は短期観光(B-2)ビザの取得が一般的かと思います。
詳しくは在日米国大使館・領事館のサイトでご確認ください。
在日米国大使館・領事館ESTA(エスタ)申請
在日米国大使館・領事館非移民ビザ申請方法
観光ビザの手数料は160USドルですが最長10年間有効になります。ビザが有効な期間はESTA(エスタ)の申請をする必要はありません。
ESTA(エスタ)の申請手数料は14USドル!代行業者には気をつけて!
「ESTA 申請」などとインターネットで検索して表示されるサイトの中にはESTA(エスタ)申請の代行業者も含まれています。
ESTA(エスタ)申請のページはこちらになります。
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/
それ以外のサイト(.govというドメインではない)は代行業者の可能性がありますので手数料などの確認をしてください。
ESTA(エスタ)の申請手数料は14USドル(約1,590円)ですが、ESTA(エスタ)申請代行業者に頼むと7,000円から10,000円くらい請求されます。※ESTA(エスタ)申請手数料の14USドルを含んだ料金
「ESTA(エスタ)申請の代行業者に頼んだ」といったご意思で代行を頼んでいたのなら問題はないのですが、代行業者と認識しないで申請手続きをする人が多いので注意してください。
ESTA(エスタ)申請代行業者のサイトが「ESTA(エスタ)の申請ページ」だと勘違いしてしまうような作りになっているのが大きな原因だと思います。
しかし、注意してサイトを見ると「申請代行サービス」などと表記をしてるので違法ではないのかもしれないです。
「だまされた!」と返金を訴えても受け入れてくれないかもしれないので支払う金額をきちんと確認しましょう。
ESTA(エスタ)の申請手数料は14USドルのみです。
ESTA(エスタ)の申請方法
ESTA(エスタ)の申請手数料の支払い方法はPayPalまたはクレジットカードですが、デビットカードでも支払いは可能です。

ESTA申請で用意しておくもの
パスポート
クレジットカードやデビットカード
勤め先の住所(現在無職なら前職の)
緊急連絡先(メールアドレスも)
アメリカの滞在先住所(アメリカ旅行の場合)
それではESTA(エスタ)申請方法を画像付きで紹介していきます。
ESTA(エスタ)の公式申請ページを開きます。
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/
step
1日本語表示に変更
ESTA(エスタ)の公式申請ページへ行くと英語で表示されているのでまず日本語に変更します。
画面右上のENGLISH(U.S./U.K.)にマウスのカーソルを置くとその他の言語が選択できるので「日本語」を選びます。
step
2ESTA(エスタ)の申請方法を選択
日本語表示になったら申請ボタンをクリックします。
申請方法は「個人による申請」または「グループによる申請」のどちらかです。
「グループの申請」は主に家族など決済を1回で複数の申請を行うときに利用してください。
今回は「個人による申請」の方法で進んでいきます。
「個人による申請」ボタンをクリックすると「セキュリティに関する通告」のモーダルが表示されます。
問題がなければ「確認&続行」ボタンをクリックしてください。
step
3免責事項とThe Travel Promotion Act of 2009の承諾
免責事項などの承諾画面です。
免責事項とThe Travel Promotion Act of 2009に関して承知したら「はい」を選んでください。
それぞれに「はい」「いいえ」のラジオボタンがあるので両方「はい」を選んでから「次へ」ボタンをクリックしてください。
「いいえ」を選んだ場合や「はい」「いいえ」をまだ選んでいない状態で「次へ」ボタンを押しても進みません。
step
4申請者情報の入力
申請者の情報を入力していきます。画面が長いので2つに分けています。
注意すべて英語で入力してください。
名前(ローマ字)や生年月日はパスポートと一致していないといけません。
赤字の記入例を参考にご自身の情報を入力していください。
日本のパスポート番号はアルファベット2文字と7桁の数字になっています。
パスポート番号はアルファベットも含めて入力してください。
薄いグレーになっているボックスは入力する必要がありません。(入力できないようになっています
しかし、「はい」「いいえ」の選択によっては薄いグレーが解け入力必須になる場合もあります。
ひきつづき申請者情報の入力はつづきます。
「連絡先住所」は現住所または長期旅行などの場合はご実家の住所を入力してください。
住所の記述はアメリカ式の住所の順になるので「枝番、地区名、市町村名、都道府県」といった感じです。
ただ、アメリカから発送した郵便物がその住所に届く記述であれば大丈夫なので「丁目」などは省いても問題ありません。
電話番号は市外局番も含めて入力しますが最初の「0」は抜きます。
東京の市外局番03なら「3」、携帯電話も同様に090の場合は「90」になります。
メールアドレスは申請完了のメールやESTA(エスタ)有効期限が近づいてきた時などのお知らせメールが届くので間違えないようにメールアドレスを入力してください。
勤務先情報は現職の会社情報を入力していきますが、仕事辞めて長期旅行する方は前職の会社情報を入力しても問題ありません。
学生の場合は「いいえ」を選択して入力しなくて大丈夫です。
すべて入力したら「次へ」ボタンをクリックしてください。
step
5適格性の質問に回答
質問に回答していきます。ほとんどの方はすべての回答が「いいえ」になると思います。
先に伝えたる「2011年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリアまたはイエメンに旅行したことがある人」はここの回答で「はい」になるのでビサの取得をしてください。
ほかの回答で「はい」があってもたぶんESTA(エスタ)の申請は否認されると思いますので「はい」の回答がある場合はビザを取得できるかを調べた方が良いと思います。
だからといって嘘の申告をするととんでもないことになると思うのでやめてください。
ご自身で申告している場合は「申請内容に関する証明」のチェックボックスを選択してください。
「次へ」ボタンをクリックするとこれまでの入力したものの確認画面になります。
step
6入力した内容を確認、そして決済
氏名(ローマ字のつづり)、パスポート番号、パスポート申請日や有効期限日などはパスポートと一致しているか確認してください。
申請手数料支払い後、ESTA(エスタ)は一切修正ができないので、申請者情報を間違うと再度新規で申請しなおさないといけません。

支払い手続きをする前に申請番号が表示されます。
メールアドレスの入力ミスも考えて申請番号はメモしておきましょう。
申請番号が表示されている画面に「支払い内容の概要」で申請費用が表示されます。
金額が14USドルになっていることを確認してください。
ESTA(エスタ)申請の手数料の支払いはPayPal、クレジットカードやデビットカードで支払うことができます。
支払い方法を選んで、それに沿った情報を入力して支払いを済ませてください。
支払いがすむと申請の状況が「認証は保留中です」となっています、承認されるまで数日かかります。
申請が承認されてもメールなどは来ません
ESTA(エスタ)は申請が承認されてもメールなどで「おめでとうございます!ESTA(エスタ)の承認がされました!」といった連絡は一切ありません。
ご自身で申請状況を確認しなければなりません。
申請して数日後に再度サイトを訪れて申請状況を確認してください。
申請状況確認のページはESTA(エスタ)の公式申請ページにあります。
「既存の申請内容を確認」ボタンから進んでください。
さいごに:ESTA(エスタ)の注意点
ESTA(エスタ)の有効期限は2年間ですが、パスポートの更新をしたらESTA(エスタ)の有効期限内であっても再度申請をしないといけません。
パスポートを更新すると新しいパスポート番号になります。(パスポート番号が変わる)
ESTA(エスタ)はパスポート番号と紐づいているのでパスポート番号ごとに申請が必要になります。
パスポートの有効期限が残り少ない場合は注意してください。(パスポートの更新は有効期限が1年未満になるとできます)
時間に余裕をもってESTA(エスタ)の申請をしてください。
3日前までに申請をしておくように言われていますが、申請の承認が出るまでの時間の長さはまちまちらしいのでもしかしたら3日以上かかることもあると思います。
3日72時間前というのはあくまでも目安と考えて、早めに時間の余裕をもってESTA(エスタ)の申請をしてください。

-
Surprice!(サプライス)で海外格安航空券を購入した感想や評判
海外格安航空券をスカイスキャナーやトラベルコで調べるとSurprice!(サプライス)という海外格安航空券を販売する旅行代理店を見かけると思います。 「サプライスって会社は信用できるの?」 「サプライ ...
続きを見る
