2008年の話なんですが、グアテマラのアンティグアで置引きにあいました。
2人組の犯行で1人は私に声をかけ注意をひき、残りの1人が私のかばんを盗んだという典型的な手口です。
いろいろなこと(偶然)が重なって置引きにあってしまいましたが気が緩んでいたのも事実です。
同じような状況で置引きにあう人がいるかどうかはわからないけど、あなたの海外旅行の防犯対策の参考になればと思って置引きにあった状況などを書いていきます。
アンティグアで置引きにあった時はこんな感じだった
アンティグアで置引きにあった時の盗まれたものはこんな感じ。
盗まれたもの
- アンティグアで買った肩掛けかばん(袋)
- デジカメ
- デジカメとパソコンをつなぐUSBケーブル
- コンタクトレンズのケース
かばんごと盗まれました。盗まれた場所と状況はこんな感じです。
場所はインターネットカフェ。
そのネットカフェは店の扉が開きっぱなしだけど受付は扉のすぐ近くにあるので人の出入りは店員がチェックしている感じ。
パソコン机はキーボードが引き出し式で膝上にかばんが置けなくて机の下にかばんを置く。
そこへ突然のスコール。
通りを歩く人たちは雨宿りのため店内に大勢入ってきた。
ひとりのおっさんが私に声をかけてきた。そのときに私の背後(声をかけてきたおっさんとは反対の位置)に人の気配を感じたけど、ほかの雨宿りの人だと思い込んで気にしなかった。
二言三言会話しておっさんが去っていく。
雨はまだ降っていたけどだいぶ弱くなっていたので、少しずつ雨宿りで店内に入ってきた人たちが外に出る。
おっさんに声をかけられる前にしていたこと(メールを読むか書くかしていたと思う)をして、ひと段落してデジカメで撮った画像をアップロードしようと机の下を見ると何もない。
「かばん…って持ってきてなかったっけ?」と雲の上を歩いているようなフワフワな気分に一瞬なってから地上に真っ逆さまに落とされる。
やられた!
犯人さんは2人組で1人が私の注意をひき、もう1人がパクるという典型的な置引きの手口にやられました。
実際にこの出来事をアンティグアで習っていたスペイン語の先生に言ったら
「アンティグアなんて病院の中でも目を離すとかばん盗まれるのに床にかばんを置くってどういうこと!?」
「お客でもない人たちが店の中にいる時点で自分のものから目を話すなんて論外!!」
「キーボートの打ちづらさなんかより自分のものの方が大事でしょ!!」
などなど、こっぴどく叱られました。でも、この経験でかなり注意力がついたと思っています。
なんで置引きにあったのか?そして、何を学んだのか?
いちばんの要因は「気のゆるみ」になるんだろうけど「なぜ気がゆるんでいたのか?」そして、この置引きの被害にあって「私は何を学んだのか?」を書いていきます。
アンティグアでの生活に慣れてきて判断が鈍った
2008年の旅行は、はじめての一人旅で行き先は中南米。言葉(スペイン語)もわからなく、治安が悪いなんて話も、そんな状態で「行きたいと思った地」であってもめちゃくちゃ緊張して日本を出発。
グアテマラのアンティグアでホームステイをしながらスペイン語の勉強をした。
置引きにあったのは日本を出発して(アンティグアにホームステイし始めて)1か月ぐらいのことで、スペイン語の勉強も1か月していたのでちょっとしたことなら会話できるようになっていました。
ホームステイ先にはほかにも日本人がいたり、観光の町であるせいか思っていたよりも安全な印象を受けたり
アンティグアは小さい町なのである程度どこに何があるかをわかりはじめたり、毎日道ですれ違う人とあいさつしたりして顔見知りが増えたり、アンティグアの町や生活に慣れてきていました。
同時に、日本を出発した時の緊張がとけはじめたころでした。
2008年当時、ノートパソコンを持って行ってはいなく(その頃はスマホなんてなかったよ、きっと)。週1,2回くらいのペースでネットカフェに行ってメールのチェックや写真のアップロードなどをしていました。
ネットカフェにあったパソコンはWindowsのバージョンによって日本語が文字化けするものも多くて、「日本語が文字化けしないパソコンをおいているネットカフェを探す」からはじまっていました。
[st-kaiwa1]日本人宿にある情報ノートの「日本語表示OKなネットカフェ」は貴重な情報だった[/st-kaiwa1]
日本語表示や店づくりなど、条件にあういいネットカフェをみつけて、そこに行くようになっていたころでもあります。
でも、置引きにあったネットカフェは違うネットカフェ
気に入ったネットカフェはその日(日曜日だったんだけど)が定休日。じつはその日以前に日曜日にネットカフェへ行ったことがなかった。
ここで「今日はネットしなくてもいいかぁ」なんて考えれたら置引きにあうこともなかったんですよね。
でも、「ほかの日本語表示されるネットカフェを探そう」って考えちゃった。
置引きにあったネットカフェに行って「あっ!」って思ったのがキーボードが引き出し式のパソコン机。
気に入ったネットカフェは引き出し式ではなく膝の上にかばんを置きながらでも問題なくキーボードを使えていた。
「膝にかばんを置きながら不自由なくキーボードを打てる」ってネットカフェ選びの条件だったにもかかわらず、スパっと店を出れなかった。
日本語表示が文字化けしていたらすぐに店を出るのに、この条件ではほかのネットカフェを探すのが面倒だったので居残って机の下にかばんを置いてしまいました。
ここらへんで判断が鈍っていたのが置引きにあった大きな原因だと思っています。正直、おっさんに声をかけられた時点ではもう負けていたと考えています。
置引きにあって学んだこと
「いつもとは違うことが起きた(起こす)時には注意力をあげる」
私が置引きにあった時のことで例えると「気に入ったネットカフェが休みだった」「ネットカフェ選びの条件に外れるネットカフェに長居した」などですね。
防犯対策に「宿泊先に戻るときに同じルートを通るのを避ける」なんてありますが、これは日本国内の対ストーカーなどに有効な対策で海外旅行の防犯対策にはならないと思います。
向こうは通り1本違うだけでヤバイ通りとかあるから、その町のことを知らないでむやみにルートを変えるのは危険だと思うんですよね。
私は安全なルートをみつけたら、そこしか通らないつもりでいます。好奇心などでほかのルートを選んだときは引き返すことを頭に入れて進んだりします。
あとは本人がどこにラインをひくかですね。
ラインの位置は人それぞれ変わってきます、知識や経験なども要素として入ってきますから。
ただ、そのラインを越えたことが起きた時にどう対応するかで犯罪にあう確率を減らせると思います。
「(置引きの)おっさんに声をかけられたらどうする?じゃなく(置引きの)おっさんが声をかけない存在にならないとダメ」
こういったことを頭に入れて旅行するようになりました。
ほかにも海外旅行をする時に気をつけていることをまとめています、あわせて読んでみてください。
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