「メキシコといえば?」と聞かれてタコスを想像する人も少なくない、メキシコを代表する国民食タコス。
日本人旅行者がメキシコのタコスを紹介している動画やブログを見かけますが、「タコス」と紹介されているだけで「何のタコスなのか?」は紹介されていないことが多いです。
そうなんです
実はタコスにはいろいろな種類があって、その種類によって具材や調理法が変わってきます。
実際にメキシコでタコスを頼むときにも「タコスください」と言っても「何の?」と聞かれます。
スペイン語がわからないとそこら辺からあやふやになって、何なのかわからずに注文する旅行者も多いと思います。
本記事では、たくさんの種類があるタコスの中から有名なタコスを10種類紹介しています。
店舗形式のタコス屋さんだとちゃんとしたメニューがあったりしますが、屋台だとホワイトボードに手書きなことも多いので「何がメニューなのか?わからない」といった時に、本記事で紹介するタコスを注文してみてはいかがでしょうか?
タコスとは
タコスはメキシコを代表する料理のひとつです。
トウモロコシの粉から作ったトルティージャ(餃子の皮みたいなかんじ)で様々な具を包んで食べます。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]メキシコの北部などではトウモロコシの粉のかわりに小麦粉のトルティージャが使われることもあります。[/st-cmemo]
店舗のタコス屋さんもありますが、屋台のタコス屋さんもたくさんあります。
日本の屋台のたこ焼き屋さんや焼きそば屋さんなどと雰囲気が似ている気がします。
taco(タコスの単数形)には「軽食」といった意味もあるので、まさにタコスはメキシコのファストフード!
タコスに欠かせないもの
トルティージャ
トルティージャがなければタコスではありません。
先にも述べていますが、トルティージャはトウモロコシの粉でつくった生地を薄く円形状にしたものです。
トルティージャはメキシコだけではなくグアテマラなどの中米でも食べられています。
グアテマラのトルティージャの方がメキシコよりも生地の厚みがあって、具を包んで食べるというよりはパンのように食べたりします。
具
主に豚肉や牛肉がメインですがシーフードの具もあります、そして菜食主義者向けに野菜や豆腐を使ったタコスも増えているみたいです。
タコスは地域によって独自のメニュー(具)があります。
漁業が盛んな地域ではシーフードのタコスが有名だったりなど。
パクチー(コリアンダー)
スペイン語ではcilantro(シラントロ)といいます。
タコスに限らずメキシコ料理はパクチーを使うことが多いのでパクチー嫌いな人はご注意を。
ライム
limón または limonsito と言ったりしますが、日本で言う黄色いレモンじゃなく緑の円形のライムを指します。
サルサ(ソース)
サルサでソースという意味なので、サルサソースと言うのはチゲ鍋と言っているのと同じ感じになります。
どの店・どの屋台でもあるのが salsa verde(緑のソース) と salsa roja(赤いソース)。
唐辛子の種類で色が変わっていて、一般的に salsa verde(緑のソース)の方が辛いです。
メキシコで注文するときに困らないタコス10選
Tacos al pastor(タコス アル パストール)
豚の背・胸肉をスライスし、色んな種類のスパイス(chile)や野菜、オレンジジュースを使ったソースに付け、串に一枚づつ刺していきドネルケバブのように回転させながらバーナーで焼いた肉を使います。
店によっては豚肉の足や肩、首当たりの肉をつかうことも。
タコスの具にパイナップルが入るのもパストールの特徴です。
Tacos árabes(タコス アラベス)
パストール同様、タコ・アラベもドネルケバブのように回転させながらバーナーで焼いた肉を使いますが、味付けは塩・コショウ、玉ねぎ、オレガノ、パセリなど。
パストールよりも早くにこのタコ・アラベが誕生、プエブラ州発祥のタコス。
Tacos de suadero(タコス デ スアデロ)
牛肉のタコス
腹、首、あばら、肩あたりの肉を使います。
メキシコシティ発祥のタコス。
Tacos de carnitas(タコス デ カルニータス)
豚肉のタコス
carne「肉」に縮小時 ita をつけて carnita(カルニータ)、意味は「お肉ちゃん」。
豚肉の色んな部位を煮込む、内臓や脂身なども使われる。
ミチョアカン州発祥のタコス。
Tacos de barbacoa(タコス デ バルバコア)
牛肉や豚肉がメイン、鶏肉が使われることもあるみたいです。
barbacoa は「バーベキュー」といった意味があるけど、Taco de barbacoa の調理法は蒸し焼き。
穴を掘り、焼いた石や炭の上にリュウゼツランの葉で包んだ肉を一晩中(12時間くらい)焼く。
Tacos de longaniza(タコス デ ロンガニサ)
longaniza はソーセージのこと。
Tacos de cabeza(タコス デ カベサ)
cabeza は「頭」。ただ、顔を含めた頭部と考える方がいいかも。
なので、脳みそから牛タンまで含まれることがあります。
Tacos de tripas(タコス デ トリパス)
tripa は「腸」。ホルモンのタコス。
Tacos de canasta(タコス デ カナスタ)
直訳は「籠のタコス」。Tacos de sudados「汗をかいたタコス」と言われることも。
主にチチャロン(豚の皮のから揚げ)、フリホーレス(煮豆)、じゃがいもなどを調理した具を包んだタコス。
このタコスは屋台のタコスではなくて、調理したタコスを籠売りしています。
また、ビニール袋に入れられて保管さているので蒸される姿から tacos de sudados と別名がついたんだと思います。
Tacos gobernador(タコス ゴベルナドール)
えびのタコス。
漁業が盛んな町で食べるのがいいかも。シナロア州とか・・・でもシナロア州はエル・チャポが首領のシナロア・カルテルの本拠地でもあるのでご注意を。
まとめ
メキシコのタコスはただ「タコス」なだけじゃなくて、たくさんの種類があります。
また広大なメキシコなのでタコスの具も地域色がでたりします。
屋台のタコス屋さんも多く、メキシコ国民は気軽にスナック感覚で食べています。
100円以下で食べれる安い屋台のタコス屋さんもあるのでメキシコ行った時にはぜひタコスを食べてみてください。
[st-kaiwa2]実際にメキシコに行ったときにどんなタコス屋さんに行けばいいの?[/st-kaiwa2]
街を歩いていれば、すぐ見つかるくらいにメキシコにはタコス屋さんがたくさんあります。
私の次回のメキシコ旅行用に地元の人に人気のあるメキシコシティのタコス屋をまとめました。
本記事で紹介していないタコスの具を扱っているタコス屋さんもありそうです。
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参考メキシコシティのタコス屋さん10店舗【メキシコ人がオススメ】
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